フォーンケーブルについて
先日、このホームページの「研究所」の「私のギター列伝」で「M-Factory 50 Syistem (PM-50)」を投稿し、その中でフォーンケーブルをいろいろ作って試していると記しましたので、それについて簡単に述べたいと思います。
試した中から、比較的簡単に手に入りやすいケーブルとプラグそれぞれについてお話します。さらに、高価なものはキリがありませんので、プロ御用達の機材ショップ、サウンドハウスの価格でケーブルは1mにつき、プラグは1個につき1000円未満のものを選んでいます。参考価格はメーカー内で人気の高い定番モデルの税込価格を記しています。
【ケーブル】
CANARE(194円/m)数十年前から日本のケーブルの定番としてプロ・アマ・スタジオを問わず使用されているメーカーです。中音が前に出る印象を受けました。色も豊富でケーブルの硬さも適当で丈夫な印象を受けます。ジャンルを問わず活用できそうです。
OYAIDE(626円/m)業務用オーディオケーブルという印象がありますが、楽器用もあります。非常にクリアで澄んだ音になりますが、解像度が高いのか元の機器の微細なノイズもきちんと運んでしまうという気がします。大音量でなければ気にはなりませんのでアコースティックなサウンドには非常に向いていると思います。ただし、硬めのものが多くやや使いにくいことと、値段が少々お高いです。
MOGAMI(2524:140円、2534:183円/m)こちらも日本の定番という印象があります。マイクケーブル用の4芯の2534と、モノラルケーブル用の単芯の2524が特に有名ですが、足さない引かない素直で純粋な音という感じがします。2534の方が音はさらにフラットな印象です。2534の4芯を使ってモノラルやステレオも制作できます。硬さも適当で特に2524は丈夫な印象を受けます。
BELDEN (486円/m)2芯の8412が有名です。低音の利いた太く力強い印象の音で、エレキギターにはピッタリではないでしょうか。硬さはやや硬めで丈夫そうなのですが、触った感じとにおいがゴムっぽく、気になる人には気になるのではないかと思います。
CustomAudioJapan(213円/m)素直ですっきりした音の印象です。特筆すべきはケーブル自体の柔らかさです。取り回しがしやすく動きの多いギタリストには使いやすいと思います。耐久性は分かりません。
【プラグ】
残念ながらプラグによる音の差は、私の機材と耳のレベルでは判別がつきませんでした。ただし、差し込んだ時の感触が硬めと柔らかめがあり、柔らかめの方が音の伝達性が良いようなイメージがありました。あくまでも何の根拠もない素人感覚です。
硬めのモノラルプラグ、CANARE(302円/個)、ClassicPro(108円/個)
柔らかめ、SWITCHCRAFT(280円/個)、OYAIDE(771円/個)、NEUTRIK(367円/個)
以上、コストパフォーマンスの観点からも、私はケーブルはMOGAMI、プラグはSWITCHCRAFTを生徒さんにはお勧めしようと思っています。これで3mのモノラルを作っても980円です。
ただし、あくまでも私の主観と好みです、値段以外何の根拠もありませんのでご了承ください。