ストロボ クリップチューナー比較
通常のチューナの測定精度は約±1セントです。
セントとはWikipediaでは「セントは音程を測定するための対数単位である。12平均律はオクターヴをそれぞれ100セントの12の半音に分割する。一般的にセントは微小な音程を測定するため、あるいは音律による音程の大きさを比較するために用いられる。実際1セントの音程は小さすぎて聴き分けることは難しい。」となっています。
つまり、1セントは半音の100分の1の音程で普通は判断しにくいレベルの誤差ということになります。
この1セント誤差よりももっと精緻にチューニングしたいという方は「ストロボモード」というものが付いたチューナーを使います。
私の持っている3つのクリップチューナーにはストロボモードがありますので、比較してみたいと思います。
比較するチューナーはこの3つです。
(1)tc electronic社の「polytune clip」
(2)KORG社の「AW-LT100G」
(3)KORG社の「AW-4G」
それぞれに長所がありスクールでは使い分けています。
比較データと感想(あくまでも私の私見です)は
(1)「polytune clip」
アマゾン価格:5918円(2017年9月)
販売年:2015年6月
重量:31g
電池:CR2032(1個)
測定精度:±0.02セント
起動時間:2.5秒
電池寿命:18時間
長所:クリップチューナーでは世界最高精度を誇るがストロボの合わせ易さも良い。起動時間が短い。クリップ部が金属で信頼性がある。私はあまり使わないが全6弦を一気に弾いて各弦の高低を表示する。
短所:値段が高い。
(2)「AW-LT100G」
アマゾン価格:2580円(2017年9月)
販売年:2017年6月
重量:31g
電池:単4(1個)
測定精度:±0.1セント
起動時間:2.1秒
電池寿命:100時間
長所:電池に単4を使い100時間の寿命でコスパが高い。単4なのに重すぎない。起動時間がとても短い。ストロボモードは合わせにくいが、ハーフストロボモードではかなり合わせ易い。
短所:少しボディが大きい。ストロボモードでは合わせにくい。
(3)「AW-4G」
アマゾン価格:1749円(2017年9月)
販売年:2015年7月
重量:21g
電池:CR2032(1個)
測定精度:±0.1セント
起動時間:3.5秒
電池寿命:24時間
長所:ストロボモード搭載のクリップチューナーでは実売価格がかなり安い。軽い。ノーマルモードはとても合わせ易い。
短所:電源スイッチが入れにくい。ストロボモードでは合わせにくい。
【トピック】
精度の高さと合わせ易さでは「polytune clip」がダントツなのですが値段も6000円とダントツです。
しかし、2017年9月に「polytune clip」の精度はそのままで6弦同時チューニング機能無しにした単弦チューナー「unitune clip」が発売されました。私は6弦同時チューニング機能は使いませんので、この「unitune
clip」に強く期待したいのですが、日本での発売はまだのため円価格が分かりません。
アメリカではpolytuneが約50ドルで、unituneが約30ドルとのこと。この比率でしたら、日本でのunitune価格は3500円~4000円くらいでしょうか?