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Rafael Roman India No.4(クラシックギター)

 クラシックギターは大きなくくりではスペイン系とドイツのハウザー系に別れる。スペイン系はホセ・ラミレスに代表される大きめのボディで元気な音色、ハウザー系はやや小ぶりなボディに深みのある音色が特徴である。

 私はスローバラード系の音楽が好みのため、メインギターのアンブリッジはハウザー系、練習用の辻渡S-1もハウザー系である。メインがハウザー系のため、サブとして元気な音で手頃な価格のスペイン系、あるいはトップが杉のクラギを探していたら、スペイン系の名工パウリーノ・ベルナベの息子がベルナベ工房で制作したという、2005年製のこれが非常に安い価格で出ていた。

 弾きに行くといかにもスペイン系の元気で明るい音だったので、やや弦のテンションが強めであったが、辻渡S−3を下取りに出して購入した。

 購入してすぐに糸巻きをゴトー510に交換し、しばらく弾いていると若干弦高が低めなのが気になりだした。サドルを自分で作ろうかと思っていると、最近できたばかりの大阪の楽器店で人気若手クラギ製作家の黒澤哲郎氏のギタークリニックと診断調整のイベントがあるという。これはラッキーと見てもらいにいったら、やはり弦高を少し上げたほうがいいでしょうということになり、私の希望通りの最適な弦高のサドルをささっと作ってくれ、音量も音色もハリのある良好なものになった。