31 YAMAHA LS36

YAMAHA LS36

 弦張りっぱなしで手軽に弾けるノンスキャロップの金属弦サブギターが欲しかったが、安価なものは音程や演奏性に問題が多く、満足いくものはなかなかなかった。りんくうアウトレットに買い物に行ったとき、フラっと入った楽器店でヤマハ通常モデルの最高ランクのスモールボディギターがチョイキズ半額となっていた。

 キズというのは軽度なもので問題ない。デザインやインレイも非常に綺麗で弦高も適切、ネックを握った感じもやや細めで良い感じ。肝心の音であるが、音量はあまりなく、こもりぎみで深みもあまりない。LS36は以前に試奏したことがあったが、それと比べて音が少しこもっているように感じた。おそらく鳴りの悪い個体のため、キズがないのにチョイキズ半額になっていたのではないかと思われた。しかし、サブギターとしては十分である。フラッグシップモデルの新品なのに定価の半額という安さのためリセールしても損はしないであろうという判断で購入した。

 YAMAHAのアコースティックギターの最高峰のシリーズである「Lシリーズ」は、1966年に国産フォークギターの第1号として発売されたFGシリーズの上位機種を引き継ぐ形で1974年に誕生した。その30周年となる2004年にはトップをえぞ松からイングルマンスプルースとし、ライトゲージ対応としてブレイシング本数を2本減らすなどの大幅な設計変更を伴うモデルチェンジを行なった。40周年の2014年にもモデルチェンジが行われLシリーズの全機種にA.R.E.が採用された。
 このLS36は2005年製で、2004年設計変更によるモデルである。このモデルはまもなくして手放したが、2019年に2019年製のLS36を再び購入した。この最新LS36に関しては「66 YAMAHA LS36 ARE」をご覧いただきたい。