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C.F.Martin D-18GE

 フラットピッキング向きのドレッドノートを探すためネットの掲示板を見ていたら、トップがアディロンダックスプルースになったMartin D-18GEの評判が非常に良い。GEとはゴールデンエラのことで、Martinは1930年から1945年までに制作されたギターを黄金期(ゴールデンエラ)と呼び、作り・材質・音が最もよいものとされている。この時期の設計に基づいて作られたギターがMartinのGEシリーズである。

 商品検索すると大阪市の専門店に2002年製で中古市場平均価格のさらに2割以上も安い物を発見した。実物を見に行くと、非常に綺麗なのにトップに米粒大のやや深めの打痕が2箇所あるためこの価格にしたという。

 弾いてみると、やや固めで少し深みに欠ける音質だが音量があり、値段からすれば十分すぎる音である。小さなキズは気にしないためこれで十分と判断し購入した。

 しかし、5年後にさらに戦前モデルの材質や作りに近づけたAuthenticシリーズが発売され、音の差も非常に大きかったため、これを手放すことになる。