辻 渡 S-3 (クラシックギター)
ネットオークションで入札と出品を繰り返していた頃、89年製で定価30万円が1000円スタートだったこれを発見。かなり期待して落札した。
入手し材の良さと音の良さ、弾きやすさに感心したが、キズの多いのが少々難点。しかし、胴の薄さからくる明るさとメリハリのある前に出る音は良好。レスポンスも良く、低音も重厚で非常に気に入った。
しかし、すぐに長らくクラシックギターのメインギターとなるサイモン・アンブリッジを購入することになり、資金の一部として残念ながら下取りで手放してしまう。ただし、落札購入価格よりも下取り価格の方が若干高かった。
辻渡氏は福岡県久留米市にあるアストリアスギター製造に1977年入社。現在、製造主任を務めている。
辻ギターは材料の選択から最終仕上げに至るまでの全工程を辻渡が監修している。