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Larrivee Parlor Rosewood

 Martinを購入するためにショップを回っていた頃、パーラーギターという旅行にも持っていきやすい小型のギターを何本か目にした。ギター事情を十数年間ほど全く知らない浦島太郎状態だった私は「そういうトラベルギターも各メーカが作る時代になったのか」と感心する一方、次のゴールデンウイークに女房と北海道旅行に行くことになっていたので、北の大地の富良野の小高い丘に座って「北の国から」のテーマをギターで弾き語りするという、オヤジフォークギター弾きとしては最高のシチュエーションの自分を想像してしまい、無性にパーラーギターが欲しくなってしまった。

 予定よりも安くMartinを入手できたのでその翌週にパーラーギターを探しに行った。どの店にどのようなものがあるかはだいたい記憶していたので数件回って数本弾き、大阪心斎橋の楽器店にあった小さい割には十分な音のするLarrivee Parlor Rosewoodを購入した。

 もちろん北海道旅行に持って行き、富良野の草太兄ちゃんの牧場の丘にLarriveeと私のハミングが響き渡った。

 Larriveeはカナダのギターメーカーで、創業者Jean Larrivee(ジャン・ラリビー)が1968年にクラシックギター製作を始め、1971年からはアコースティックギターの製作が中心となる。現在は工場生産体制となり、上質のギターを世界に届けている。