アコースティックギター用のギターケースのおもな種類は次の4つである。
ハードケース
木やABS樹脂などの硬い素材と衝撃吸収材で作られたボックス型ケース。衝撃には強いが、常に持ち運ぶには重い。値段は高い物が多い。
ソフトケース
布などの素材でクッション性は薄く、軽いが衝撃には弱い。値段は安い。
セミハードケース
ハードとソフトの中間に位置し、発泡スチロールを布で覆ったボックス型ケースで、耐衝撃性もあり、重量も軽めのものが多い。値段はやや高い。
ギグバッグ
ソフトケースに衝撃吸収を施したもの。セミハードほどではないが衝撃にも対応し、ポケットなども多く、軽い。値段も安いものが多い。このため、最近人気が上がり、セミハードケースの売れ行きがかなり下がっているとのことである。
最近は、高級機種はまだハードケースに入れる場合が多いが、エントリーモデルはギグバッグに入れて気軽に持ち運ぶ若者が多くなっているようである。
アコギラボでは、大学生くらいまでの若い生徒さんは、比較的近隣から来られている場合が多く、自転車やバイクなどで通っている。
このため、背中に背負えるギターケースが必要となってくるが、ギターケースは黒系統のケースが多い。夏は夕方になっても30度を超す気温のため、黒いケースを背負って十数分かけて自転車で来ると、太陽に当たったケースの温度は40度を超え、中のギターにも悪影響が出そうである。
また、冬場だと夕方から暗くなり、ケースが黒いと自動車などから見えにくく、危険である。
また最近は、あいみょん、藤原さくら、大原櫻子、miwaなどの若い女性弾き語りアーティスト「ギタ女」(ギタじょ)の人気から、小学1年生から主婦の方まで、女性の生徒さんが増えてきた。しかし、女性が持つにはオシャレではない色やデザインのケースが多く、何とかならないかと思っていたが、最近のギタ女ブームに乗って、ようやく女性が持っても「カワイイ!」となるデザイナーズケースが発売された。
写真上のアコギ用ギグバッグ(IbanezのIAB541)である。色も5種類あり、写真はアイボリーだが、他にワインレッド、ブラック、ブラウン、モスグリーンがある。価格も実売5千円台となかなかリーズナブルで、このアイボリーなら男性が持ってもオシャレで、これらの明るい色は夏場の太陽熱もある程度は反射してくれそうである。さらに、暗い夜でも自動車などからの視認性が良く、交通安全面からもおすすめである。